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スティーヴン・ジェイ・グールド2012年度賞受賞
スピルオーヴァー:動物感染症から次のヒト・パンデミックへ
Spillover:Animal Infections and the Next Human Pandemic
By David Quammen
978-0-393-06680-7, 480pp., cloth $28.95
Pub Date 2012/10/1
鳥インフルエンザや牛の口蹄疫病の恐怖を私たちはまだ忘れられない。今、世界が怯えるのは動物に新興の感染症や再興感染症が出現し毒性が強く殺生力をもち、集団発生になったとき、いつヒトにも感染するように変生するかである。これだけ人々が世界を動き回る時代、万一、ヒトにも感染するように変(転)生すると、それは水際の防疫線をくぐりぬけてパンデミックになる可能性は極めて高い。著者は、数年前に我々を震撼させた新型インフルエンザ・スワイン・フルー、ウェストナイル、エボラ熱を含む“ズーノティック”(動物由来の感染症)ヴィールスの生態と進化の生物学を調査する世界の一線を率いる病原科学者たちの一行に加わり、世界を巡り原動物で行った調査を詳述する。さらに、知名度は低いものの、ここ数10年の間に動物で発生してヒトを殺生し科学者たちに警戒を呼び掛けた(オーストラリアで最初に馬で発見された)ヘンドラや(マレイシアの豚の間で発生した)ナイパアの発生からバグとしてヒトへの感染力を持つものに“spillover”(転生)する痕跡を追う。中国でコウモリに網をかけ、バングラデシュでサルに罠をかけ、コンゴでゴリラたちに忍びよった冒険を語る。この書のHIV/AIDS の発生・発現の新しい結論には圧巻のものがある。読者は、ヒトを殺生する感染症が、どのようにして、どこから、なぜ出現してくるかの驚くべき事実を知る。そして、次に現れるかもしれない感染症は何でありえるだろうか?
著者:ディヴィッド・クォメン:「ドードーの歌―美しい世界の島々からの警鐘」(河出書房新社)の著者。進化生物学者協会から贈られるS. J. グールド2012年度賞受賞。Rhode スカラー、Guggenheim フェロー、全米マガジン賞を3度受賞、アメリカアカデミーからアカデミー文学賞、ペン賞受賞。その他多くの賞やフェローシップに輝いている。
クォメンその他の著書
●The Reluctant Mr. Darwin: The Intimate Portrait of Charles Darwin and the Making of His Theory ofEvolution
978-0-393-32995-7, 2007, paper $14.95
●Monster of God: The Man-Eating Predator in the Jungle of History and the Mind
978-0-393-32609-3, 2004, paper $17.95
●Natural Acts: A Sidelong View of Science and Nature
978-0-393-33360-2, 2009, paper $15.95
人生を変える:グスターボ・ドゥダメル、エル・システマ、変える音楽の力
Changing Lives: Gustavo Dudamel, El Sistema, and the Transformative Power of Music
978-0-393-07896-1,320pp., 16 pages of illustrations cloth $26.95
グスターボ・ドゥダメル(現ロサンジェルス交響楽団音楽監督,31歳)と彼を覇気あふれる音楽家へと変身させていった音楽教育プログラム、エル・システマの物語
ロサンジェルス交響楽団の指揮者としてロスのコンサート会場ハリウッド・ボールの指揮台へと弱冠28歳の若さで降り立ったドゥダメルは、たちまちのうちに聴衆の心を鷲づかみにした。音楽評論家たちは、かれを現代のレナード・バーンステインと呼んだ。このマエストロの書は、また、魅力的なエル・システマへの導入書となっている。このプログラムこそが 彼の音楽資質をバイオリニストとして、さらに、開発者アントニオ・アブレウのもと指揮者として導き上げたものだ。南米ベネズエラで33年前に青少年育成システムとして発足したが、30年で約100万人の子どもたちが参加してきており、いまや、ロサンジェルス、ニューヨーク市、ボルチモア、さらに世界各国へと広がっている。
著者: Tricia Tunstall
作家・音楽教育者。著書:Note by Note: A Celebration of the Piano Lesson, ニューヨーク・タイムズ、Kenyon Reviewに寄稿している。ニュージャージー州メイプルウッド在住
The Spark of Life: Electricity in the Human Body
生命の火花:人体の電気
By Frances Ashcroft
978-0-393-07803-9, 352pp., 50 illustrations, cloth $28.95
Pub Date 2012/9/24
心臓発作の最中は何が起こっているのだろうか?恐怖によって人は本当に死ぬのだろうか?そもそも死とは何だろうか?電気ショック療法は脳にどのような影響を及ぼすのだろうか?意識とは何か? これらの疑問への答えは、常に我々の体を走り、我々の考えや行動そして心臓の鼓動さえも駆り立てる電気信号にある。
科学者たちが人体の電気の役割について発見してきた歴史は、色彩豊かで、類まれな個性と激しい論争と素晴らしい体験に満ち溢れている。さらに、電気とイオンチャネルの今日の研究は科学の最もエキサイティングな分野の一つを創造した。それは糖尿病やアレルギーから嚢胞性線維症、片頭痛、そして男性不妊症までの疾患に光をあててきた。独特なウィットと明快かつ新鮮な口調で、受賞研究者のフランセス・アッシュクロフトは説得力あふれる現実の物語と最新の科学的知見とを関連づけながら、我々に体内の電気についての読み応えある報告を提示してくれる。
著者 フランセス・アッシュクロフト
オックスフォード大学生理学教授。科学の分野で進歩的で目覚ましい活躍をした女性研究者に与えられるローレル-ユネスコ賞を受賞。 著書の“Life at the Extremes:The Science of Survival” 邦題「人間はどこまで耐えられるのか」(どのくらい高く登れるか、深く潜れるか、暑さ寒さの限界など最新の研究成果を駆使して解説した書・河出書房新社)は国際的ベストセラー。
ノーベル経済学賞受賞者スティグリッツの新刊書
The Price of Inequality:
How Today’s Divided Society Endangers Our Future
By Joseph E. Stiglitz
978-0-393-08869-4, 448pp., cloth $27.95 日本特価$24.95
Pub Date 6/11/12
不平等さの代償
アメリカのわずか1%の人々が国家の富の40%を支配している。スティグリッツは、これらのトップの1%が最上のヘルスケア、教育、富の恩恵を享受している一方で、かれらの運が残りの99%の人々がどういう生活を送るかに密接に関わっている、ということに気づいていないという。
スティグリッツは経済学の深い理解に基づき、この増大しつつある不平等さは決して不可避的なものではないと説く。金融利権は真実でダイナミックな資本主義の息の根を止めさせながら、その富を膨らませている。この金融利権がアメリカにその成長をびっこにさせ、法の規約を踏みにじり、民主主義の土台を崩しながら、最も不平等な先進産業国にしてきた。その結果:二分化した社会は、その重要な問題を解決できないでいる。スティグリッツは、彼らしい特徴ある洞察を使って、現在の状態を検証し、民主主義の意味するものを、金融政策、予算方針、さらに、グローバリゼーションに対してキチンと掘り起こして語る。そして、彼はもっと公正で繁栄する将来へのプランを描いて締めくくる。
スティグリッツその他の著書
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